東京という街と電車

 最近、電車が好きになってきました。要因は息子の電車好きに引っ張られて、というところ。最近では知識も増え、都内の電車であれば車両を見れば路線と簡単な型式ぐらいは分かるように。

 もともと別に電車そのものは特に好きでも嫌いでもありませんでした。ただ、路線や時間が決まっている不自由さにはどうも馴染めなかったのです。乗っている間の手持ち無沙汰感もどうにも好きになれなかった。結果、僕は行きたい時間、行きたい場所へ電車よりも速く自由に行けるバイクにハマり、郷里の大阪では電車とはほぼ無縁の生活を送っていました。

 さて、息子が生まれ、息子が電車ダイスキーになったことで、影響されすっかり電車好きになった僕ですが、そもそも息子は何故電車好きになったのか。逆に僕は子供の頃電車にそんなにハマっていなかったのは何故だったのだろうか。

そこには東京という街と大阪という街の電車との関わりの違いがあるように思います。

まずは路線数のちがい。

 大阪はそもそも東京ほどの路線がありません。特に私の実家の茨木市では住人に身近な電車といえば阪急かJRかしかない。(それだっておそらくメインで使用しているのはそのいずれかであろう)地下鉄も東京の街ほどの複雑な路線はない。一方で東京には驚くほどの路線があります。恥ずかしながら、息子が電車にハマるまで、(長いこと常磐線に乗っていたにも関わらず)電車の帯の色が路線を示すものであることを気づきもしませんでした。

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次に電車の身近さのちがい。

 大阪は上記路線数の少なさから身近に電車が走っている地域が極めて少ない。加えて僕が住んでいたのはベッドタウンで駅までは自転車で15分はかかりました。一方で東京都内は至る所で電車が走っている。圧倒的に電車を見かける機会が多い。そして息子は東京都内在住というシティボーイです。

 上記のように、身近に様々な電車が走っていることが子供に電車への興味を抱かせ、電車好きになりうる環境だったのだと考えています。(もちろん必要条件の一つとしてということですが)

 それはさておき、自転車で東京の街を走り回っていると本当に色んな場所で様々な車両を見かけることができます。鉄道は東京という街の景観を彩る重要な要素のひとつだと思います。

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2020年に向けて各社で新型車両が導入され、景観を彩る列車も変化しているように思います。未来に向けて景観もどんどん変化して行くでしょう。東京、こんなにダイナミックに街と鉄道が関わる都市、今後も楽しみです。