未来のオフィスビルについて考える<未来の会社のあり方とは>

思考整理及び記録用につらつらと思ったことを好き放題書いているブログなので、全くジャンルの固定されていない記事ばかりですが、今回は首都圏のオフィスビルの未来について。

先に言っておきますが、ほとんど妄想の世界の内容です。 

現在のオフィスビルについて

現在のオフィスビルについては、まず種類として、自社ビルとテナントビルが存在しています。

その違いはざっくりいうと下記です。

・自社ビル・・・H●NDAやP●SONICなど、自社のみが占有し使用するビル。

・テナントビル・・・フロア単位、部屋単位を他社(テナント)に事業用として貸出、賃貸収入を得るビル。最近は商業施設と複合しているケースも多い。

 

上記2種類は違いこそあれ、要するに会社の事務所として建てられているビルと言えます。

首都圏の多くは土地効率を上げるために高層建築でできており、より多人数を収容できるようになっています。

 

オフィスビルの将来とは

ここからは完全に仮定の上での話をしていきます。

現在推進されているテレワーク。これが普及した時、どうなるか。

 

オフィス(事務所)に人をそんなに集約する必要がなくなるのでは?

テレワークが普及した暁にはそもそも会社に来る必要がないので、事務所に人を集める必要がなくなります。

そうなると、今のようなオフィスビルの存在価値は少なくなってきます。

もちろん、ある程度以上人が集まる必要はありますが、その必要性は確実に減るでしょう。結果、今よりもオフィスビルの必要数は減ってくると思われます。

 

一方で、新たに需要が創出されるのでは?と僕が考えているオフィスの新形態があります。

 

それは、郊外に必要となるであろう、いわゆる自習室タイプのオフィスです。

 

テレワークに必要な設備を備えつつ、セキュリティを確保するために完全ブース式となっているオフィス。

もちろんフロアにはリフレッシュスペースが設けられビルによっては食堂があったり。

このスペースをブース毎に企業に貸出すサービスが始まるのではないかと。

食堂や弁当販売などを地元のお店に委託することが出来がれば、地域のエコシステムとしても機能します。

 

ブース内では他の社内テレワーカーと接続でき、これまで通りの報告・連絡・相談をしながら仕事を進めることができます。あの通勤電車に揉まれて会社に行く必要は一切ありません。現場でも同じシステムを採用しているので、現場との連絡もオンタイムで意のまま。

仕事ひと段落の息抜きでは、同じオフィススペースを使用している他社の社員と繋がりがあったりなかったり。飲みに行ってみたり、社内恋愛じゃないけどオフィス内恋愛があったり!?

など妄想が広がりんぐですが、こうなってくると実は企業としては大きな問題が出てきます。

 

未来の日本の会社のあり方って?

これまでの日本的企業のあり方で重要であったものが、上記が実現すると希薄となっていきます。

 

それは企業への帰属意識です。

 

仕事に必要な情報しかやり取りをしないため、チームとしての結束力はあっても、企業への帰属意識は希薄になっていきます。

むしろ共同体としては上述のオフィススペースの方が連帯感があるかもしれません。

 

そして、共同体としての帰属意識が希薄となると、いわゆる企業内労働組合も存在の価値が揺らいできます。

 

もし上記のオフィススペースが普及したならば、企業は帰属意識を維持したければ、それを高めるための施策を打つ必要があります。(社内イベントを企画するなど)

 

上段で帰属意識を維持したければ、と書きましたが、実のところ、その時代には帰属意識を維持する必要もないのかもしれませんが。

 

経団連の偉い方が、これからの時代、終身雇用は難しくなる、なんてことを言っていましたが、裏返せば、これは企業の方こそ労働者に選ばれる厳しい状況になることを認識しておくべきでしょう。

 

昔の「御恩と奉公」ではないですが、「雇用(給料)が終身に渡って保証されるから、身を捧げて働く」という考え方が終わるということは、逆を言えば、「自分にとって良い条件を貰えるところで働く」という考えの労働者が増えるとも言えます。(というか既にその動きが始まっていると思っています)

 

さて、これからの日本企業はどうなっていくんでしょう。

ちなみに僕個人の考えとしては、だからこそ、企業が帰属意識をどれだけ維持できるかが今よりもずっと重要になってくると考えています。(どうやって維持するかはさておき)