日本酒のススメ その1<名前のルールについて>

ビールが美味しくなりつつあるここ最近の時候で日本酒のススメについての記事を書くなんてどうかしてると自分でも思いますが、いわゆる夏酒を買ってきたので、これを機会に日本酒について書いてみようと思います。

 

以前北区に住んでいた時ですが、近くの酒販店がかなり良いお店で、いろんなお酒を紹介してもらったおかげ様で、すっかり日本酒にハマってしまったのです。

下手すりゃ週1本で4号瓶買ってましたね・・・。

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今はそこまでのペースではないですが、相変わらず日本酒は大好きです。

 

ということで、まずは日本酒の簡単な選び方の参考になる名前のルールについて説明したいと思います。

オススメ銘柄とか日本酒の楽しみ方、飲み方も紹介したいので今回はあくまでネーミングルールメインで記事化します。

 

・そもそも日本酒って?

日本酒はまず当たり前ですが酒です。

原料を米として作られるお酒です。(米のことを酒米と言います)

そして酒の中でも醸造酒という種類にあたります。

醸造酒の仲間で有名なのはワインですね。

醸造(じょうぞうしゅ)とは、原料を酵母によりアルコール発酵させて作られた蒸留などの作業を経ずに、基本的にアルコール発酵させたままの状態で飲まれるものをいう。

from Wikipedia

とはいえ日本酒は酒質がすごい勢いで変化するため、実は最高の状況で酵素の動きを加熱によって止めて出荷します。

これが火入れです。

火入れのやり方にも色々あるのですが、火入れは酵母の動きを止めるものと覚えておいてください。

基本的には火入れをされた酒が販売されています。

火入れをしていないで出荷されるお酒を生酒と呼びます。

酵母の動きは冷蔵していれば鈍るため、生酒はほとんどが要冷蔵のラベルが貼ってあるわけです。

 

ただし、日本酒ですが、火入れをしてもデリケートなお酒なので、温度変化や酸化による影響を受けやすいお酒です。

 

・日本酒のネーミングルール

ここでいうネーミングルールとは「獺祭(だっさい)」とか「手取川」みたいな銘柄の名前についてのルールではありません。

吟醸とか、大吟醸とか、名前の前についてるタイプを表すもののルールです。

ちなみに厳密にはこれは「特定名称分類」という名前であり、法で定められたルールとなっていますが、今回はざっくり目に解説します。

 

・特定名称が何もない酒

特定名称が何もないお酒を普通酒と言います。

あまり居酒屋とかで出しているケースは少ないと思います。

普通酒にも美味しいのはあるのですが)

要するに特定名称のいずれにも当てはまらないから普通酒だってだけです。

 

・純米

特定名称「純米」はその名の通り、日本酒を造る際に米のみを原料として作った場合に得られる名称です。

じゃあこの名前がついていない日本酒は何なのか。

材料に醸造アルコールが入っているはずです。

要するに米以外の材料から作ったアルコールを足しているわけです。

よく純米酒以外は悪酔いするという話がありますがあれは嘘だと思っています。

純米でないお酒でも美味しいお酒はあります。

どちらかというと純米酒は米の特徴を最大限に活かすべくその製法を取っている、と捉えるべきと僕は思っています。

とにかく、まずは純米ORノット純米です。

傾向としては純米の方がやはりよく個性が出ていると思います。

 

吟醸/大吟醸

出ました、なんか高そうなやつ。

純米大吟醸無濾過生原酒とか言われるとなんか高そうです。

忍者の呪文みたいですがw

 

冗談はさておき、吟醸/大吟醸は、精米歩合(米の磨き率)を示します。

精米歩合とは、米の磨き率です。

普段食べるお米って細長い形をしていると思いますが、実はお酒を作るときには雑味を取り除く目的でこのお米の外周部を取り除き球形にしてしまうのです。

で、どれだけ元々のお米を残したのかの%を示すのが精米歩合なのです。

この精米歩合の数値が一定以下であり吟醸造りという製法であれば吟醸/大吟醸を名乗れます。(他にも条件はありますが)

 

で、その精米歩合ですが、

吟醸・・・ 精米歩合60%以下

大吟醸・・・精米歩合50%以下

 

一般的には吟醸大吟醸は米を磨いていることから必要な米の量が相対的に多くなりますので高価な傾向にあります。

そして香りが華やかで、味もフルーティなものが多いです。

よく水みたいに飲める、とか言われているのはいわゆる大吟醸ですね。

銘柄によりますが、軽やかなタイプが多くなってきます。

 

ではオススメは?

実はこれらの名前はあくまでインスタやTwitterでいうタグみたいなものなので中身の良し悪しとは一致しません。また、美味しいお酒というのには、個人の好みもあります。

ただし、特定名称で傾向はわかるので、参考にはできます。

 

まずは日本酒が苦手な方は純米吟醸純米大吟醸あたりから入ってみてはいかがでしょうか。

ポイントはちゃんとしたお酒屋さんで買うことです。

きちんと温度管理されたお酒屋さんで買ってこそ美味しいお酒が飲めます。

 

あと個人的にはぜひ食事と合わせて飲んでいただきたいのですが、日本酒とアテのマリアージュに関してはまた別の機会に。

日本酒にこだわっている居酒屋さんに行ってみてください。この料理に合う日本酒はどれですか、と聞いて飲んでみるのがオススメです。

 

 

日本酒の特定名称まとめ 

・生酒かそうでないか

・純米かそうでないか

吟醸大吟醸かそうでないか

・特定名称はあくまで酒質の傾向を示す参考程度

実はこれ以外にも特定名称はいっぱいあるのですが、入り口としてこの程度にしておきます。

興味を持たれた方はWikipedia等で詳しく書かれていますのでそちらをみていただければ。